MTGアリーナに限った話ではないのかもしれませんが、MTGのデッキ構築について考えたいと思います。
おおむね初心者向けで、専門的な言葉は使わないつもりです(最低限の用語は使います)。
予算はどれくらいか
予算(MTGアリーナなら課金か、相当なデイリークエストの消化)がないとMTGアリーナでは完全に満足してデッキを、特に複数組むのは難しいでしょう。
といっても、アリーナの場合は極端な課金額じゃなくても遊べるようになっているので、1、2万円あれば現環境では大体大丈夫だと思います(ギャンブル性は非常に低いです)。
金銭的に余裕があれば数万円以上。
これは、どちらかというと時間がなくてデイリークエストもおぼつかないけど、デッキは揃えてぐいぐい、ぶいぶいプレイしてみたい富裕層的プレイヤー向けの発想ですね。
まあ2万円くらいあれば10~20デッキくらいは上手く動かせるデッキはさっさと作れるでしょう。
デッキのテーマはなにか(マナの色や、呪文の平均マナ・コストなど)
専門用語はさておきます(アグロとかウィニーとかね。そんなの常識という方も多いのかもしれませんが)。
大体こんなイメージで捉えてください。色の順番は書い人が説明しやすい順番で紹介しています。
赤→速攻、軽量カードが多い。対戦相手やパーマネントにダメージを与えたり破壊するカードも多い。短期決戦向け。ドラゴンなどは例外的に高コストだが、今後のスタンダード落ち(公式戦で使えなくなる=落ちる、カード)を考えると、やや不遇か。
黒→除去カードが多い。クリーチャーにしても接死能力持ちで一撃で相手のクリーチャーを破壊できるものが多い。マナ・コストはやや軽量型な気もするが、柔軟性もある。
緑→土地を増やしたり、クリーチャーからマナを生んだりするなど、とにかくマナ加速には事欠かない。大型クリーチャーにはトランプル(貫通ダメージを与える)などの強力な効果をもったものも多い。
白→ライフ回復や飛行持ちが多い。マナ・コストは軽中高と一通り揃っている印象がある。また、戦場のカードを『すべて破壊する』カード(ソーサリーなど)があるので、場面のリセットなどもできる。
青→やや上級者向けの色。手札を増やしたり、相手の動きを妨害するいわゆるコントロールデッキになりやすい。マナ・コストも結構かかるので、土地などを増やしやすい緑とよく合う。
色の混ぜ方(混色デッキ)
基本的に色は3色までが良いと思います。
5色とかを要求するカードがごく稀(まれ)にありますが、5種類の土地をデッキに入れるよりも『好きな色1色のマナを加え得る。』などの能力を持つカード(緑や無色のアーティファクトカードに多い)を採用するほうが無難です。
どのみち3色以上は上級者向けですので、すぐにはおすすめしません。デッキ構築難易度もプレイ難易度も高く、面倒になってしまうかもしれないです。
各色の強力カードの紹介
赤
実験の狂乱
手札が使えなくなる代わりに、デッキトップを手札の代わりに使用することができる変わったエンチャント。しかし、強力。
災厄の行進
赤や黒にありがちな1/1クリーチャー(正確にはパワーが1以下のクリーチャー)が攻撃するたびに相手に1点のダメージを与える。戦闘ダメージ以外のダメージを与えるたびにパワーが+3されるチャンドラの吐火とは最高のシナジーを持つ。
松明の急使を生け贄にすることでチャンドラ吐火に速攻を付与できるので、そのままエンドカード(勝敗が決るカード)になり得る。
舞台照らし
デッキトップから2枚を追放し、次の自分のターンの終わりまで自由に使える。実質2枚のドローとほぼ変わらない。絢爛効果持ちで、この場合はたったの赤1マナで唱えられる。赤単体のデッキを組むならマストで採用すべきか。
黒
ケイヤ式幽体化
クリーチャーやプレインズウォーカーへのエンチャント(自身のコントロールしているパーマネント限定)で、エンチャントされたパーマネントの死亡・追放がなされたときにそれを戦場に戻します。1回やられても再生する、と思えばいいです。
プレインズウォーカーの場合、忠誠度カウンターの数はリセットされるので、上手く利用してみてください。
戦慄衆の指揮
マナ・コスト分のライフを支払うことで、自分や各対戦相手の墓地からクリーチャー、およびプレインズウォーカーを戦場に戻せる、リアニメイトカード。発動には6マナ(4マナ+黒2マナ)必要ですが、厄介な1マナ接死持ちを多数リアニメイトしたりする使い方が強いです。
戦慄衆の将軍、リリアナ

黒の代表的なプレインズウォーカーだと思っています。
誘発型能力では、味方クリーチャーが死亡するたびに1枚ドロできます。
起動型能力ではゾンビ・トークンを出したり、お互いに2体クリーチャーを生け贄に捧げさせたり、しまいにはあいてのパーマネント(場に残るカードのこと)を1種類につき1枚しか残さず、生け贄に捧げさせたりできます。
やりたい放題ですね。
そのぶんマナ・コストが6マナと重かったり、奥義(1枚だけ残して生け贄に捧げる)の発動には時間がかかります。
緑
世界を揺るがす者、ニッサ
緑のプレインズウォーカーの代表といっても過言ではありません。基本土地森が緑2マナをを生むようになる、土地が3/3のクリーチャー(速攻と警戒までつきます)に、奥義はデッキからすべての森を場に出し、破壊不可能を付与する、非常に強力な能力を持っています。
白
アジャニの群れ仲間
自分がライフを得るたびにパワーアップする、ライフ回復コンボの代表的なカードです。当然、白とは非常に相性がいいです。このクリーチャー自体、白カードですけど。
天空の刃、セファラ

通常は白マナを含めて7マナ支払う必要がありますが、代替コストとして飛行を持つクリーチャーを4体タップすれば、白1マナで場に出せます。伝説のクリーチャーですので、場には1体までしか出せません。
7/7で飛行、絆魂、他の飛行クリーチャーに破壊不能を付与します。
青
啓示の終焉
普通に使っても3マナで1枚ドロー、4マナで2枚ドロ―でき、マナXの数に応じて引ける枚数を調整できます。
また、終焉サイクル(各色に~の終焉というカードがあるのです)のカードの特徴として、支払いマナ・コストのXが10以上だった場合(青2マナと色を問わず10マナ以上を支払うのが条件)が発動します。
啓示の終焉のその場合は、墓地のカードをデッキ(ライブラリー)に加えて切り直し、ドローし、その後手札の上限はなくなります。さらに土地を5枚までアンタップできるおまけもつくので、4枚積みしても案外腐りません。
無理にXマナ10以上を狙わなくても、ちゃんとしたドローソースとして役立つのもポイントです。
まとめ
それなりにまとめたつもりですが、幅広い構築ができるMTGでは指針の1つにしかなりませんね。
おすすめ強力カードはなるべく別にまとめたいので、ここに書いたのはほとんど自分の好みです。
他にも、赤だったら火力呪文に各1マナ速攻クリーチャー、黒だったら接死持ちの各1~2マナクリーチャーに除去カード、緑はマナ加速系カード、白は飛行クリーチャーにライフ回復+αカード、青は否認などを代表とする妨害呪文の数々などなどがあります。
他にも多色のカードでおすすめを挙げろと言われると、まあそれは別の記事で紹介したいと思います。
ありがとうございました!